【大学生の映画レビュー】「パラサイト 半地下の家族」を観て貧困・社会格差について考える

こんにちは、garagaです。

 

パルムドールを獲ったりと何かと話題な

「パラサイト 半地下の家族」を観てきました。

http://www.parasite-mv.jp/

 

映像も脚本も非常に良かったので、感想を書こうと思います。

※感想なのでネタバレありです!!

 

まず、この映画は「社会格差」とか「貧困」がテーマだと感じました。

家は貧乏、大学受験には何回も失敗のフリーター主人公が

ひょんなことからエリートお金持ち家族の娘さんの家庭教師をすることになります。

素直で純粋、他人を疑わない奥様を上手くだまして、主人公は自分の貧しい身内を

お金持ち家族の運転手や家政婦にしたりと、どんどん寄生していくのです。

 

「社会の底辺に位置する貧しい主人公の家族」

これと対比して

「豪華絢爛な家に住む上流階級の家族」

 

どちらも4人家族、家族愛があるという点では同じです。

しかし、上流・下流の言葉どおり

お金持ち家族の住む家は、とても高い丘の上の高級住宅街、

貧乏主人公の住む家は、坂を下って階段をいくつも降りた最下層のボロ小屋

といったところです。

 

この家族の対比は、映像的にとても分かり易いです。

お金持ちが丘の上の豪華な家に住むことで、

主人公は必然手的に見上げねばなりません。

この上下の構造は黒澤監督の「天国と地獄」にもありました。

あとはピクサーの【光】と【影】の演出も同様な手法だと思います。

「差」「違い」「変化」を描く定石なのでしょう。

作品のテーマが映像から意識せずとも伝わってきました。

 

次に家族の描き方ですが、

2つの家族を対比するというのは

是枝監督の作品を連想させられました。

そして父になる」や「万引き家族

どちらも格差や家族がテーマの一つになっていると思います。

 

実際の社会での問題を扱った作品が評価されるのはいいことだと思います。

興味関心を持って問題について考える人が多くなると思います。

しかし現状を知ったことろでどうにもならんとも思います。

世間において映画は娯楽の一種であるでしょうし、

観終われば、じゃあ次は買い物しよう・ご飯は何食べよう、となるでしょう。

 

この映画は世の中の問題を切り抜き、さらに娯楽性も持っているという点が

今の時代に評価されたポイントなのではないでしょうか。

この映画、パラサイトには

「騙し合いのゲーム」や「ハラハラドキドキする脱出」、

「禁断の家庭教師との恋愛」、「見つかってはいけない秘密の地下室」

といったエンタメ要素が散りばめられていたと思います。

映像的にも美術が綺麗で、美人な奥様にも目を惹かれます。

今の時代(昔もかもしれませんが)、多くの人に観てもらうには、

エンタメ要素もかなり盛り込まないとだめなのでしょう。

「テーマを強く訴えるだけの映画はヒットしない」

「お金が回収できない」「作れない」ということだと思います。

 

美人な奥様と書いたことで思いましたが、

お金持ち家族はみな美人美男子、

これに対し

底辺一家は汚くて臭くてデブでブス

というようにはっきり描かれていたと思います。

作品終盤、主人公が半地下の家に帰ってくるシーンでは下水が溢れていました。

見た目の「綺麗さ美しさ」・「汚さ臭さ」でここまで素直に訴えてくる作品は

なかなか無いように思います。

 

日本でも、何かと美人が有利です。

時代や人間関係に恵まれない人が数多く存在し、

昔の人が想像しなかったような種類の格差が生まれているのだと思います。

 

今、私が不自由なく生活できているのは【運】かもしれません。

一歩違えば、違う国の路上で寝ていたかも。

 

エンターテインメント!だけの映画鑑賞ではもったいないので、

感想をつらつらと書いてみました。

 

おわり