【観光】金沢シネモンドで『この世界の片隅に』を観てきた。
こんにちは、garagaです。
先日、金沢シネモンドにて「この世界の片隅に」を観てきました!
金沢シネモンドのある香林坊東急スクエアや、その周辺の観光情報、
「この世界の片隅に」を観て感じたことなどを書いていきます!
2015年、北陸新幹線が開通し、なにかと人気になってきた観光地『金沢』
その中でも、金沢の中心部「香林坊」に金沢シネモンドはあります!
香林坊ってなんだかオシャレな名前ですよね笑
通りには、デパートやファッションのお店が、ずら〜っと建ち並んでいます!
金沢駅からのアクセスもいいので、近江町市場で海の幸を堪能してからの、
ショッピング!といった流れになっています。
まわりには、金沢を代表する観光地、金沢城・21世紀美術館・兼六園
なんかもあって北陸で1番の繁華街となっているのです!
バスは乗り放題のチケットがあるので、香林坊で降りて、
ウィンドウショッピングをしながら、21世紀美術館方面へ歩くのが私のオススメ。
この通りはホントにいい雰囲気で、歩道に面しているスタバの窓席では、
鼻の高い外国人の観光客がMacBookを開いてコーヒーを飲んでいるのが日常です笑
そんな「香林坊」にドーンと建っている『東急スクエア』
2016年の春までは「香林坊109」でした。まさに香林坊のランドマーク!
東急スクエアには、北陸初出店の「東急ハンズ」もあります!
香林坊109から改装後、各フロアに開放感が広がって、
より気軽に入りやすくなったな〜と感じます!
そして金沢シネモンドは、東急スクエアの4階にあります。
朝10時のオープンを待っている人の列には、
キャリーバッグをもっている人の姿もありました。
開店して扉が開くとなんと、みんな駆け足で4階へ向かうではありませんか!
私も負けじとエスカレーターを早歩きで登りました。わっせわっせ。
4階に到着、あぁここが金沢シネモンドか〜!
フロアの一角に、入り口はレストランの様な、小さい映画館がありました。
でももう一つ他に入口があったのか、すでに少し列ができていました!(汗)
受付には、まんま休日課長みたいな、お兄さん?おじさん?おじさま?がいました笑
金沢シネモンド、座席は90席とコンパクトな小劇場です。
その箱の小ささから、音も良く響いていい感じとの情報もあります!
シネモンドでは、「この世界の片隅に」の様な新しい話題作だけではなく、
日本や世界のいろんな映画、過去の名作なんかを上映しています。
高校生:500円、学生:1000円となっていて(一般は1700円)
映画に対する意識の高い学生は、お得に、
日本の過去の名作なんかを観れちゃうということです!
最近では「角川映画祭」をやっているみたいで、
【犬神家の一族・人間の証明・野性の証明・愛情物語・時をかける少女・麻雀放浪記
・蘇える金狼・金田一耕助の冒険・カムイの剣・Wの悲劇・戦国自衛隊・復活の日】
が日替わりで上映されています。
この中では「犬神家の一族」しか見たことがありません・・・笑
松田優作に興味があるので「蘇る金狼」を観てみたいな~と思っているところです。
中に入ると、ゆったりと落ち着いた雰囲気の、素敵な劇場ではありませんか!
劇場は小さいですが、トイレも中にあって、なにかと助かりました。
朝の早い回ということもあって満席とはなりませんでしたが、
2/3ほどは席がうまっていました。
まわりを見てみると、私みたいな独りの学生もいれば、
小学生くらいの子供を連れたお父さんや、20代後半くらいのカップル、
おじいさん、おばあさんなど、いろんな年齢層のお客さんがいました。
もうすぐ始まるかなーと思っていたとき、劇場に入っている人の中では
一番高齢であろうと思われる、仲良しの老夫婦が隣に座りました。
おじいちゃん特有の優しい匂いをあびながら映画は始まりました。
「この世界の片隅に」は戦時中の日常を描いた作品です。
映画を観終わった後の感想は「ふつうだな〜」というものでした。
なにかと話題だから、めちゃくちゃおもしろいのかと思っていたのに・・・。
スターウォーズを見終わった後のような、冷めやらぬ興奮はありません。
スター・デストロイヤー:戦艦大和
Xウイング:敵戦闘機
登場するものは同じですが、描き方が違います。
「この世界の片隅に」では、どれを観ても「ふつうだな〜」としか感じませんでした。
アクション・スパイ・SFなんかの非日常な映画を観すぎたせいかもしれません。
「ふつうだなー」っていう感じでした。
でもこの「ふつう」
映画を観終わった数日後、『暮しの手帖』を読んでいたのですが、
そこに載っていた、編集長:澤田康彦さんのエッセイを読んで、
「ふつう」の捉え方が変わりました。
「気づかんうちにおかしなことが普通のことになる」
(暮しの手帖85号、澤田康彦さんの薔薇色の雲 亜麻色の髪より)
人が生活していくこと自体は普通で、時代が変わっても暮らしは同じ、基本的に普通。
でもその普通の暮らしが、どれほど壊れやすくて、貴重なものかを伝える映画。
というような、わかりやすくて素敵な解説が載っていました。
あっ、そういうことなんだ。
確かに映画を思い出してみれば、
「ふつう」の愛情あるストーリー。
でもその「ふつう」が、
どれほど貴重なのかわからなかったから、
映画の感想も「ふつう〜」になってしまったのか・・・。
世界の片隅にあるストーリーが集まって、
この、ふつうの世の中を作っているんだな〜。
そのことを、この映画は描いていたのか!
と思って、「ふつう」の捉え方が変わったのです。
いやしかし、まだ理解していないのかも・・・
とりあえず私は上手く説明できませんから、この映画を観た人には、
澤田康彦さんのエッセイを読んでみて欲しいです。
あと能年玲奈さん改め、のんさんの声がすごくいい。
『あまちゃん』でみせた心揺さぶられる強い演技、
その後いろんなバラエティで天然ぶりを発揮する姿、
能年玲奈さんのいいところがそのまま出ていました 。
主人公のすずとぴったり重なって、ほんわか~な雰囲気を出していました。
1月12日の夜10時からは、NHKのクローズアップ現代+で、
「“この世界の片隅に”時代を超える平和への祈り」が放送されるみたいです!
こちらもぜひチェックしたいですね!
金沢も、観光地って言われるのが普通になってきました。
金沢の街に、外国人が歩いているのも普通
金沢から東京へ2時間半で行けるのも普通
東急ハンズがあるのも、ふつうになっていくでしょう。
金沢のいろんな片隅で、働いている人、観光している人、
いろんな人に思いを馳せる、そんなひとときでした。
金沢シネモンド、とても心地いい場所でした。
金沢へ観光に訪れた際、時間に余裕があれば、
『映画を観てすこし落ち着く』
なんてのをプランに組み込んでもいいかもしれません!
「この世界の片隅に」は2月10日まで上映しているみたいです!
以上、ありがとうございました〜〜〜ばいばい。